冬に着るgicipiの春色

小林 文(editor)

2023/12/06

 小林さんTOPノンストレスな着心地とスマートなデザインで、目の肥えたファッション業界の皆さんにも愛用者が多いgicipi___

2023awの新作を、これからの季節に着たいリアルなコーディネートとともに語っていただきました。




冬に着るgicipiの春色

暖冬暖冬と言われながらも、「冬はやっぱり厚手のニットが着たい!」「お気に入りのロングコートも着たい!」という気分がフツフツとわいてきた最近。しっかり暖かくしてすごしています。
そんな気分も年をまたげばまた変わっているはず。例年の自分自身については、おおかた予想ができています。

例えば、色でいうと年末まではグレーや黒、ネイビーなど濃色多めでシックな装いが多いのに対し、1月以降は白・パステルカラーなど、明るい色や淡色を選びたくなる。
素材なら、年末まではざっくりニットに顔をズボッと埋めたいけれど、1月以降はコンパクトなニットを着て、キリッと顔の輪郭を見せて歩きたくなる(顔のリンパを流しておかなきゃだけれど)。

そんな私の年明け以降の気分にピタッとハマってくれそうなニット、ジチピにありました!

PRUGNAニットソー【PRUGNA(プルーニャ)/¥9,130-(税込)

毎年楽しみにしているシリーズ、プルーニャ。私は5年以上前からジチピを着ていますが、最初に着たのはリブのニットソーでした。ニットソーとは、「ニット」と「カットソー」の間のトップスのこと。これはウールとシルクの混合生地で、ウールの温かみとシルクのしっとり感、そのどちらの良さも感じます。
モノだけを見ると、ピタピタキュンキュンのリブ。なのですが、体が入ると不思議なことに締めつけ感が一切ない。無駄がなく体のラインをきれいにみせてくれるのに、それと引きかえになるようなストレスがまるでないのです。

今季の新色は「Flamingo」というピンク色。まさにフラミンゴのような夢のようなピンク。食いしん坊な私には、マカロンのようにも見えます。

kode
パッと思いついたコーディネートはこちら。リーバイスの色落ちしたブルーデニムに合わせて。90年代の海外ドラマや映画のイメージでヴィンテージライクな配色にしてみました。
他にも黒のスティックパンツを合わせてコントラストをきかせてもかっこいいし、白のウールパンツでスイートなコーディネート…なんていうのも、大人になった今なら照れずに挑戦できそう!

タートル部分と袖口部分は二重になっていて、薄手でもしっかりした着心地。首元のくしゅっと具合が自然だし、袖をたくし上げるとピタッと留まる。着るだけでいい雰囲気になる一枚です。

同じ生地でクルーネックのタイプもあります!首周りまでピタッとコンパクト。潔いクルーネックで長年愛用しているシリーズです。
MELANZANAニットソー【MELANZANA(メランザーナ)8,580-(税込)


さらにもうひとつ、今季のオススメを。
BROCCOROカットソー【BROCCOLO(ブローッコロ)13,200-(税込)

素材は昨秋冬から登場したもので、デザインは今季の新作。カットソーなのですが、スウェットの一歩手前くらいの使い方ができる、しっかり厚手。昨年同様、首周りはゆったりあいていて、体が泳ぐワイドなシルエット。それに対し、新しいポイントとして丈は短め。シャツのように前後がラウンドしていて、カジュアルな雰囲気です。

ホットミルクのようなオフホワイトではなく、清涼感のあるクリアな濁りのない白。1月以降、リアルに着るなら同じくクリアな白シャツをインナーに。これで防寒対策はばっちりです。

kode1ライトグレーのスラックスを合わせて清潔感のある着こなしに。スウェット見えするカットソーなら一見コンサバティブなコーディネートもどこかカジュアル。私なら仕上げにヘアバンドをしてみたり。スポーティなニュアンスを加えると、今っぽくなる気がします。



ピンクも白も清々しくて明るくて、新年からの気分にぴったり。ごきげんで着こなせるように、お正月はお餅の食べ過ぎに注意したいと思います!笑




profile1985年生まれ。エディターとして『GISELe』等の女性誌でファッションページを担当。アパレルブランドのカタログ編集・ディレクション、またお笑いライターとしても活動中。Instagram(@kobayashi_bun)note( https://note.com/kobayashi_bun )では、日々のコーディネートやコラムを更新中。2022年に出産し、一児の母でもある。